第1章 | デザイン・ドリブン・イノベーション イントロダクション |
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第2章 | デザインと意味 モノに意味を与えることでイノベーションを興す |
第3章 | 急速な突進 デザイン・ドリブン・イノベーションを企業戦略に据える |
第4章 | 技術が悟る瞬間 テクノロジー・プッシュとデザイン・ドリブン・イノベーションの相互作用 |
第5章 | 価値と挑戦 なぜ会社はデザイン・ドリブン・イノベーションに投資するのか,またはしないのか |
第6章 | 解釈者たち デザイン・ディスコースの研究 |
第7章 | 耳を傾ける 鍵となる解釈者を見つけ,引きつける |
第8章 | 解釈する 自らのビジョンを展開する |
第9章 | 話しかける 解釈者たちの魅力的な力を活用する |
第10章 | デザイン・ドリブン・ラボ どのように始めるか |
第11章 | ビジネス・ピープル 最高経営幹部とその文化の重要な役割 |
ロベルト・ベルガンティによる本書では,このデザイン・ドリブン・イノベーションは,市場ニーズに応えていくという漸進的な進歩ではなく,人々への提案を行うために急進的な変化を促すものと見なしている。言い換えると,ユーザー志向の「マーケット・プル」から“What(人々がいま使いたいモノ)”を提供するのではなく「テクノロジー・プッシュ」を伴いながら“Why(なぜこれが生活の中に欲しいのか)”を授けることで「意味」のイノベーションを達成するのである。そうした意味を創出するのが,まさにデザインの役割となる。
デザインの有するポテンシャルを最大限に引き出したいと願う企業マネジャーにとっては,本書で示されるような「デザイン・ドリブン・イノベーションの戦略(第1部)」と「デザイン・ドリブン・イノベーションのプロセス(第2部)」,そして「デザイン・ドリブン能力の構築(第3部)」を的確におさえることで,その突破口はきっと見つかるだろう。
© DML(Design Management Lab), Ritsumeikan University